ブックタイトル塩川伊一郎評伝
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塩川伊一郎評伝
いのも槌で軽く叩くとわれて種子が出てくる。この種子を畑にまくと二週間ぐらいで発芽する。肥料にはうすい下肥を年に二?三回やり、雑草をとってやると、秋には太さ五分ほどの台木によい野生桃の苗に成長した。それを翌春のつぎ木の時期に掘り取って日かげに仮り植えして発芽しないようにしておいたのである。このようにして伊一郎が増やしていった種類の中で、ア― リーリバー系の「浅間水蜜桃」と名づけられた苗は、はじめての栽培者にもあまり失敗しなかったことが、北佐久地方に洋桃栽培が盛んになった大きな要因となったのである。