ブックタイトル塩川伊一郎評伝

概要

塩川伊一郎評伝

一薪炭及ビ其他一四四、○ ○ 〇一労賃二四〇、○ ○ 〇一金利（四千円日歩一分四カ月分） 一六〇、○ ○ 〇一償却金（洋桃部ニ計上省略）計金七千九百弐拾八円也収入ノ部一四千打売却賃八、八〇〇、〇〇〇差引利益金八百七拾弐円第五篇本業ニ対スル官ノ思想及本業ト地方トノ関係本業開始ノ当時ニ於ケル一般官民ノ思想ハ甚ダ冷淡ニシテ、或者ハ桃業者ヲ嘲笑シ甚ダシキハ狂人シ、或者ハ土地ノ貸与ヲ拒止スルモノアリ。或ハ桃園ノ借地ニハ法外ノ借地料ヲ徴セントスルカ如キ状況ナリシガ、果樹園ノ有利ナル事業タルノ曙光ヲ見ルニ至ッテハ、世人ノ思想全ク一転シテ前篇〓々陳述スルノ趨勢トナリ、官署モ亦進ンデ或ハ奨励シ或ハ誘掖シ以テ斯業ノタメニ多大ノ尽力ヲ与フルニ至レルハ真ニ慶賀ノ至リニシテ、本業将来ノ発展上利スル所少ナカラズトス。此今ヤ個人ノ利害問題ニアラズシテ小ハ北佐久間郡ノ経済ニシテ実ニ長野県下ノ財源タリ又大ニシテハ国家ノ財源ヲ豊富ナラシムル所