ブックタイトル塩川伊一郎評伝
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塩川伊一郎評伝
ヲ附ス。然レドモ当地方ハ必ラズシモ袋掛ヲ要スルモノニアラズ。第九章収穫外面紅ヲ潮シ香気ヲ発スルニ至レバ枝幹ヲ損セザル様、一株毎ニ多大ノ注意ヲ払イテ熟シタルモノヲ見落サザル様摘採ス可シ。若シ残ストキハ忽チニシテ腐爛シテ市場ニ鬻クベカラズ。又果実ノ熟スルハ一種ノ醗酵作用ニ依ルモノナルヲ以テ、熟シタルモノヲ存スルトキハ其酵母忽チ他果ニ伝染シ未ダ熟期ニ至ラズ即チ充分肥満セズシテ熟スベシ。或ルモノハ小部分ノミ熟シテ他ノ部分ハ硬澁ナルコトアリ。或ハ果小ニシテ全樹早熟スルノ恐レアリ。故ニ熟期ヲ長カラシメ完然豊肥ナル熟果ヲ収ムルニハ毎日検視シテ熟果ヲ摘採ス。此レ全熟果収穫上最モ注意スベキ要点ナリ。然レドモ収穫ノ適期ハ用途ニ依リテ多少ノ差異アリ。即チ罐詰製造用果ハ手ニテ握リ弾力アルヲ宜トシ遠距離ノ市場ニ輸送スルニハ果形完備スルモ未ダ柔軟ナラザルモノヲ可トシ、近キ市町村ニ販売スルモノハ全熟シタルモノヲ宜トス。第十章利用法生果販売トナスノ外、冷蔵庫中ニ貯蔵シテ不時ニ販売ス可シ。其他種々ノ用途アリテ数フ可ラズト雖モ、