ブックタイトル塩川伊一郎評伝
- ページ
- 248/332
このページは 塩川伊一郎評伝 の電子ブックに掲載されている248ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 塩川伊一郎評伝 の電子ブックに掲載されている248ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
塩川伊一郎評伝
第四章栽植法新タニ原野ヲ開墾スルモノアレ共、多クハ已ニ開墾ヲ終リ甞テ穀菽類ヲ栽培セル圃場ナリト雖モ、土地瘠薄ニシテ比較的土地広潤ナル故ニ寧ロ多大ノ労費ヲ投シテ新圃ヲ開墾スルニ優レリトス。栽培期ハ春秋二季アレ共、通常秋植ヲ以テ可トス。秋植ハ翌春生長早ク為メに其三年目ハ春植ノ四年目ト相当スルニ至ルモノナリ。即チ晩秋の候農閑ヲ俟ツテ圃地ヲ鋤耕シ雑草、木根、草ヲ除キ縄張ヲナシテ二間一尺に二間乃至二間二尺ニ二間、約七八十本菱四ツ目植法ニ依リ、交叉点ニ木杭ヲ立テテ目標ヲ定メ移植ニ適ス可ク、植穴ヲ掘リ起シ苗木ハ根ヲ五六寸ニ切断シ、且ツ傷根等ハ必ズ之ヲ除却シ、主幹ハ仮リニ一尺五六寸ニ剪定シ之ヲ栽植ス。栽植ニハ可及的浅植ヲ可トス。然レトモ根際ノ土中ニ埋没セル部分ヲ顕ハスハ宜シカラズ、植付終ラハ根際ニ高ク土ヲ盛リ掛ケ、以テ寒サヲ防ギ翌春発芽ノ候ニ至リテ掻キ均ラス可シ。(但シ春植ノモノハ盛土ヲ要セス)第五章剪定整枝初テ春盛土ヲ掻キ均ラスト同時ニ地上約八寸ニ剪定シ三芽ヲ残シ他ノ発芽ハ悉ク之ヲ摘断ス。二年目ニハ各主枝ヲ八寸乃至一尺ニ剪定シ、盛夏緑芽ヲ摘断シ予メ盃状形整姿ノ準備ヲナス可ク、又各主枝二三