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概要

塩川伊一郎評伝

二代目伊一郎の家族(後列左より2人目伊― 郎)ボブラの苗木も植えたそうです。学校の先生方を呼んで、食パンにイチゴジャムをつけて試食していただいたりヽいろいろと話をしていたところを見たことがあります。東京の大学の生徒が一泊して桃やイチゴの実習をして帰ったこともありますが、その中には後になってすばらしく出世した方もあります。家の前の小川のそばに滝がありました。父は体をきたえるためにヽ寒中でも毎朝その瀧つぼで冷水まさつをしていました。また、寒中でも足袋は履きませんでした。このことは体をきたえるためばかりでなく、あえて自らに過酷な試練を課すことによって、己の精神をもきたえたのだと思います。はじめは、ジャムや桃の入れものの缶まで家で作りました。正月一三日が過ぎれば、毎日毎日缶作り、それが父が亡くなる少し前から東洋製缶株式